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二月、雪に閉ざされた日々。 孤独に慣れた少年・雪宮悠の世界は、 霜原こおりという少女の存在によって、静かに変質していく。 彼女は優しく、暖かく、完璧だった。 心配し、寄り添い、言葉を与えてくれる。 そのすべてが、悠にとって“救い”に見えた。 ――見えただけ、だった。 やがて現れるもう一つの灯火。 選ばれなかった感情。 溶け残る雪のように、違和感だけが積もっていく。 これは、 甘さに身を委ねた少年が、 自ら破滅を選び取っていくまでの記録。 ――その甘味は、果たして本物か、毒か。