あらすじ
川辺まつりの夜、陸橋が崩落した。灯籠の列と車列が折り重なり、街から一度に命が消える。 「三日前に戻れたなら」——その後悔を見透かすように、悪魔は“商品”を差し出す。 契約すれば、戻れるのは「戻りたい日時」から換算して三日前。与えられる猶予は七十二時間。対価は余命の半分。そして時間切れの瞬間、契約の記憶は砂のように崩れ落ちる。さらに条件がある——自分以外の寿命は変わらない。 土木職員、救急医、新聞記者、地場の有力企業の社員、警察、……。取り返しのつかない「七十二時間」の裏側で、人々は後悔に押しつぶされながら、禁断の契約書にサインしていく。 ——命を削ってでも、結末を書き換えられるのか。
※本作はカクヨムでも同時掲載しています。