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灰の塔が空を覆う終末世界。 AI兵器が荒野を巡回し、人々は地下で怯えて暮らす──。 そんな中、 “筋トレのためだけに”地上へ出ていく男が一人いた。 ヴィクター。 筋肉で生き、筋肉で判断し、筋肉で世界を見る男。 今日のメニューは4セット。 ・人型AIをコンクリで殴る ・ドローン相手に反復横跳び ・虫型AIをベンチプレス ・鳥っぽい何かを電柱スイング 目的はただ一つ。 「死んだ目をした兄貴(ロッカ)を、背負って外を歩ける筋肉を作る」こと。 灰の世界で一番強いのは── 祈りでも武器でもなく、たぶん“筋肉”なのかもしれない。
灰が降り続ける終末世界で、新人通信士のミカは何気なく聞いた。 「外の世界って、本当に危ないんですか?」 返事はこうだった。 「危ないぞ。ヴィクターがAI兵器で筋トレしてるからな」 ……それは危険の説明なのか、それとも別の何かなのか。 人型AIを投げ、虫型AIを持ち上げ、空の怪物を電柱で殴る男。 本人は胸を張って「全部筋トレだろ」と言うらしい。 終末世界の筋トレ、いろいろと間違っている。 ツッコミ係のミカと共に読む、 単話完結の外伝アクションコメディ。