あらすじ
遠野健司は、大学でいつも一人ぼっちの大人しい青年。
ある日、大講義室で斜め前の席に座る同級生・白石理沙が落としたペンを拾ったことで、彼の運命は大きく動き出す。
ペンを受け取った彼女は、健司の目を真っ直ぐに見つめ、花が咲くような笑顔で「ありがとう」と微笑みかけた。
その瞳の奥に隠された「震える気持ち」に気づいた健司は、生まれて初めての恋に落ちる。
「届かぬ思い伝えられずにいた。震える気持ち 押えられずにいた」
彼女もまた、自分と同じように想いを伝えられずに苦しんでいるのだと知った健司。彼女を縛り付ける乱暴な恋人の存在から彼女を救い出すため、健司はありったけの愛を込めた手紙を書き綴り、凍てつく雪の夜道を自転車で駆け抜ける。
「好きだ好きだ好きだ好きだと書いた手紙。読んだ後に、微笑みながら君がくれた言葉は……」
不器用で無口な青年が、愛する人を救い出すためにすべてを懸ける。
最高に純粋で、最高に一途な、決して終わることのないラブストーリー。