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“天才帝国”と呼ばれるアルティア帝国。その末っ子として生まれたセルリア・アルティアは、青い髪と瞳を持つ小さな姫だった。 この国では、女性は家を守り夫に尽くすことが求められ、魔術を扱う女性はほとんど存在しない。 しかし、生まれたばかりのセルリアは、赤子のはずなのに兄の見せた魔術の流れを“正しく理解した目”で見つめていた。 セルリアは成長するにつれ、その才能を隠しきれなくなっていく。 魔術を語る時だけは落ち着きがなくなり、書庫にこもっては魔法陣を描き、魔術には目がなかった。 常識に縛られない天才姫。 世界の理を揺るがす異端の才能を持つ少女は、やがて敵と戦いながら、誰も到達したことのない魔術の深淵へと踏み込んでいく。
名を持たぬ天使と、全てを諦めた悪魔。 交わるはずのない二人の時間は、刹那のように過ぎていく。 未来を知りながら、それでもアイツに近づいてしまった。 人間を愛する無垢な天使と、人間を信じない冷めた悪魔。価値観も性格も真逆の二人が過ごした、短くも穏やかな日々の記録。 「名前なんて、どうでもいい」 適当にそう嘯いていた俺が、最期の瞬間に告げたのは、アイツが一番欲しがっていた名前だった。 これは、欲望に負けて親友を失った、愚かな悪魔の告白。 紅茶を片手にお読み下さるとより一層楽しめますよ。 ※重複投稿してます。