あらすじ
三十二歳、過労死した俺――相場甲治。気がつけば、体は十代前半の少年に戻っていた。目の前の世界は、全てのものに「ヴァリュー(価値)」が数字で表示される異世界。だが俺のヴァリューは――空白。誰にも認識されない、存在そのものが不可視なチート状態だった。
街で出会ったのは、マイナス八百七十二万のヴァリューを背負う少女・ネル。彼女の本当の価値は計測不能。数字で序列が決まるこの世界で、二人は存在そのものを否定されたような目で見られながらも、少しずつ互いの価値を認め合っていく。
「数字じゃ測れない価値を、俺たちが証明する」
空白の俺と、計測不能の少女――この二人が織りなす、数字に支配された世界での冒険が、今、始まる。