ランダム10

作品の中から、日替わりで各ジャンル10作品をランダムにピックアップ。思いがけない作品との出会いをお楽しみください。 (2026-06-20)

君が振り返ったその瞬間に

夏休みを目前にした、海の見える田舎町。  運動も勉強も得意ではない十四歳の「僕」は、クラスの人気者・小林美波と、ある日ふたりきりで海へ向かうことになる。  堤防、夕暮れ、古い旅館での一夜。  何気ない一日が、少しずつ形を変え、心に残る時間へと変わっていく。  別れと再会を経て描かれるのは、  ひとつの夏と、振り返ったその瞬間に生まれた、忘れられない記憶の物語。

【短編Ver.】手を繋ぐことができなくなっても

夢を追う彼女と、それを見守る彼。二人の距離が、少しずつ変わっていく——。 中学三年の春、結城沙友里は「アイドルにならないかって言われた」と打ち明けた。 笑わずにその夢を肯定したのは、漫画家志望の桐谷直哉――彼女の最初の味方だった。 だが沙友里のデビューとともに、二人の距離は少しずつ変わっていく。 会えない日々、短くなる連絡、触れられなくなる手。 スキャンダルの噂が広がる中、直哉は彼女を守るため、自ら距離を取ることを選ぶ。 それでも、想いは消えなかった。 触れられなくても、離れていても、同じ未来を信じていたから。 離れていくはずの二人が、それでも手放さなかった恋の行方とは――。 「手を繋ぐことができなくなっても」 ——それでも心は、ずっと繋がっていたいと願う。

「書けたものと、欠けたもの」

かつて負の感情や傷ついた実体験を糧に物語を書いてきた主人公は、将来を見据え、感情を制御しながら生きることで「安定」を手に入れた。 しかしその安定と引き換えに、物語を書くための衝動や決定的な痛みを失ってしまう。 希望は壊れてはいない。だが信じ切るには脆く、完全に落ちることも、穏やかな幸福を描くこともできない中途半端な状態。 その宙吊りの感情こそが、小説を書けなくなった本当の理由だった。 主人公は「書けない理由を書く」ことで、初めて今の自分を言葉にする。 それは書けたという実感と、もう取り戻せない何かが欠けているという自覚が同時に存在する記録。 本作は、再生でも破滅でもない。 書けたものと欠けたものを抱えたまま生きる、一人の創作者の静かな選択を描いた物語である。

普通の男が恋をした結果

中学三年生、受験真っ盛りの中で初恋をした。 相手は美術部の部長。 この恋の結末は、まだ誰にもわからない。 ただ、何もしなければ何も始まらない。 恋は花のようなものだ。努力しなければ、咲くことはない。  この恋を叶える為に奮闘する男の熱い恋の物語。 私:この物語の主人公。少し頭がイカれてる。 小瀬:私が初恋をした人物。部長なのにそれっぽさを全然感じない。

(IVO) IVO: The End of Silence

The ruling class, which once fled to space in the name of "salvation", returned to the earth and established a new order to manage and exploit survivors. Ivo, a girl who lost one leg while on the run, steps into the cognitive interference area (CIF) that "if you enter, your brain will be broken" and is the only one who survives. There were the remains of the orbital habitat "IVO IX" that had been missing for a hundred years and Estivan, a young man who lived alone. He saves people while esting her away, and she is afraid, suspicious, and attracted to him. Relief and domination, obsession and rejection intertwined in a closed space. Threats to the outside world and signs of "selection" progressing inside. The two of them mirror each other and question the meaning of survival and the boundaries of humanity.

【懺悔室のシスターさん】に悩み相談すると決まって聖女な『義姉』が全肯定で甘々に甘やかしてくるけど、俺はその理由をまだ知らない~スクールカースト最底辺からのやり直し~

 教育熱心で厳しい母親に認められたい一心で、中学時代までスクールカーストのトップを駆け抜けていた『諸星司』は、両親の離婚を切っ掛けに努力する意味を見失い、スクールカーストの最底辺へと落ちて一気に嫌われ者に。  深く心が傷付いたそのときから、小さな教会にある懺悔室で『シスターさん』と匿名で色々な話をするのが、高校生になった今でも続く日課になっていた。  そんな中、父親が再婚することになり、司に『義姉』が出来ることに。  義姉の正体は、同じ学園の一個上の先輩。  生徒会副会長にして【日溜まりの聖女様】と呼ばれる『聖陽葵』だった。  ボロボロになった心を癒すように甘々に接してくる陽葵の支えもあって、司は再び学校生活を頑張ろうと決意し、疎遠になっていた幼馴染や同級生のライバルと次第に仲を取り戻していく。  そんな中で、司は自分に親身になってくれる陽葵に惹かれていくようになり、懺悔室でシスターさんに陽葵の可愛さや魅力を語るようになるのだが、何故かその度に話の内容を知るはずがない陽葵本人の様子がおかしくなり………… 【カクヨムでも掲載中!】 【カクヨムコンテスト11コミカライズ賞受賞!】