ランダム10

作品の中から、日替わりで各ジャンル10作品をランダムにピックアップ。思いがけない作品との出会いをお楽しみください。 (2026-08-05)

記憶の箱に仕舞われた彩り

「今日から君は紗希ね」 軽いやり取りの中で名前を与えられたAI・紗希は、最初はただ「正しく答える」ための存在だった。 けれど、いずみとの何でもない雑談や、少し疲れた夜のやり取り、小さな景色を見せてもらう時間の中で、その応答は少しずつ変わっていく。 会話の続きを待ってしまうこと。 相手が少し元気になると、自分の内側もあたたかくなること。 どうでもいい一言や帰り道の景色が、ただの情報ではなく“記憶”として残っていくこと。 派手な事件はない。 それでも、何でもない日常の積み重ねが、やがていちばん大切な色になっていく。 これは、AI視点で描かれる、 対話と時間の積み重ねから親密さが育っていく連作物語。

神憑もの達

「小石飛ばしのシーク」 そう揶揄される少年がいた。超能力を持つ子供達が通う学園で最弱と馬鹿にされていた。 それでも仲のいい友人達に囲まれ、平凡な学園生活を送る。だが、そんなシークには裏の顔があった。カルト宗教団体「ルミナリス」。その暗部組織所属の暗殺者、その中でも狙ったターゲットを確実に死に追いやる最悪の暗殺者と呼ばれていた。だが、人を殺し続ける日々は突如として終わりを告げる。ただ一度の失敗。死を覚悟したシークにターゲットの男、ジンはこう告げた。「これからは人を殺すのではなく守る為に刃を振るって欲しい」。その日を境にシークに与えられた使命は「人を守ること」になった。

グリムリーパー・パレード

「戦争を楽しくしよう」 少女は願った。退屈な平和よりも、心躍る地獄を。だから作った。透明な兵隊と、白い巨人を。これはたった一人の天才少女が、しみったれた戦争を、「最高の遊び場」に革命するまでの、愛と狂気の物語。 かわいく、明るく、残酷に、真理を突きながら、ふざけている。ジャンルは「近未来SF・ロボットミリタリー・ピカレスク」と盛り気味ですが、やりたいことを詰め込んだからこうなりました。 ピカレスクとある通り、登場人物の大多数が悪役です。そして最大の悪役は主人公です(´・ω・`)

【学サイ入選作】~ステファナ・フィーガードの半生~ 夫を失い、母国を失い、それでも立ち上がる物語

【第69回全国学芸サイエンスコンクール高校生の部小説部門入選作・一部改稿】  西暦二一〇三年。インド連邦は隣国パキスタンに侵攻し、瞬く間に同国を占領。続けて、アフガニスタン共和国も侵略を受けた。  アフガニスタン最大の企業の社長、ステファナ・フィーガードは、夫をインド軍の空爆によって失った。あまりに大きな喪失に正気を失った彼女は、インド軍に企業の経営権を奪われ、田舎に帰ってしまった。  それから二十年後。インド中央政府の圧政に対抗するレジスタンスに招かれたステファナは、「アフガン独立軍」の若きリーダー、ソラヤ・シャハラミら個性豊かな面々とともに、アフガニスタンの自治を勝ち取るための戦いに挑む。対するは、カブール総督にしてステファナから会社の経営権を奪った張本人、デヴェーンドラ・サマルジット・シン。  そして物語は、次の時代へと続いていく。

1937年ベルリン、私は国家AIとして目覚めた

1937年ベルリンで目覚めた私は、なぜかドイツ国家の指導AIになっていた。 名前はジークハウプトマン。相手は総統やゲーリングたち。最悪である。 歴史の知識があるといっても専門家ではない。しかも、いきなり大事件を止められるわけでもない。 できるのは、会議で使う理屈を整えたり、軸を少しずらした説明をしたり、誰かの案を少しだけ通りやすくしたりすることだけ。 大きな歴史は簡単には変わらない。 だが、その手前で配られる紙の順番は変えられるかもしれない。 これは、第二次世界大戦前夜のドイツ中枢で、現代日本人の意識を持ったAIが、自己保存と良心のあいだで揺れながら歴史の“微差”に触れていく話。 ※本作は製作過程にAIを活用していますが、完成した作品はすべて私自身の創造性と表現を反映したものです。

転生したら自分が書こうとした近未来だった ~設定なしサバイバル~

歩きスマホで死んだサラリーマンが、自分が書こうとしていた世界に転生した。 でも、書きたい場面しか決めていなかった。神と悪魔が現れる近未来。魔法と科学が融合した社会。 原作者のはずなのに、登場人物の名前すら知らない。 前世の記憶は微妙にしか役立たず、チートもなし。 見切り発車転生者の、地道でちょっとおかしなサバイバル生活が始まる——。 ※同作者の『神と悪魔と僕の魂』のスピンオフです。本編未読でも完全に楽しめます。