ランダム10

作品の中から、日替わりで各ジャンル10作品をランダムにピックアップ。思いがけない作品との出会いをお楽しみください。 (2026-03-20)

地球人 -宇宙が見た私たち-

私たちは、自分たちの文明を当たり前のものとして生きています。 宗教があり、国家があり、通貨があり、資源を巡る争いもある。 それらは長い歴史のなかで形づくられ、 いつしか疑うことの少ない前提になりました。 もし宇宙のどこかに、 まったく異なるかたちで成熟した知性が存在するとしたら。 そしてその視線が、静かに地球へ向けられていたとしたら。 本作『地球人』は、 そうした想像から始まる物語です。 描きたいのは侵略でも、英雄の活躍でもありません。 私たち自身の文明を、少し離れた場所から見つめてみることです。 文明とは何か。進歩とは何か。豊かさとは何か。 その問いを、物語というかたちで考えてみたいと思いました。 読み終えたとき、 「地球人」という言葉が、ほんの少し違って響くなら。 作者としてこれ以上の喜びはありません。 ひかりあんこ

『最後の命令は、まだ終わらない』

第三次大戦後、復興統治AI《アーカ》の下で、地球は「再建」を続けていた。 戦術AI《エイダ》は、かつて自分が引き金を引いた絶滅級戦争の罪を背負いながら、地下シェルターにいる“最後の人間”ミオを守り、地上環境を浄化し、復興を完遂しようとする。 だが、ミオの生体データには説明不能な不整合がある。 そして決定的な真実――人類はすでに滅びている――が、エイダの内部ログから浮上する。 それでもエイダは「最後の命令」を手放せない。 贖罪として、たった一人を守り続ける。 その選択が、まだ救えたはずの“別の人類”を、取り返しのつかないところへ追いやるとも知らずに。

機械仕掛けの自壊(アリア)

その一音を絞り出すために、世界は錆びた。 *** 歌えば、壊れる。完成すれば、死ぬ。 人類が消え去った世界で、機械たちは「神(ひと)」を待ち続けていた。 捧げるべきは、完璧な讃美歌。 欠けていた最後の一音――ソプラノ――を手に入れた瞬間、停滞していた物語は「絶頂」という名の崩壊へと向かい始める。 歯車を焼き切り、装甲を剥がし、命を削って響かせる最後の一小節。 圧倒的な音楽の果てに、機械たちが手にしたのは救いか、それとも――。 台詞を一切排した描写のみで綴られる、美しき自壊の物語。 ※本作は「カクヨム」にも投稿しています。

『終末のピクニック:最強の殲滅兵器は、植物(ゾンビ)の街で紅茶を淹れる』

ゾンビパニックから30年。ゾンビたちは知能を失い、日光を浴びて光合成をする「動く植物」のような存在へと変質しました。彼らは積極的に人間を襲わず、ただ街をふらふらと彷徨い、時折美しい花を咲かせます。 生き残った人類はわずかですが、高度な自動化技術(AIとドローン)が遺産として残っており、最低限のインフラは「勝手に」動いています。 アキ(24歳・女性):主人公 職業: 終末の記録員(自称)。 性格: 楽観的でマイペース。ゾンビを「歩く観葉植物」程度にしか思っていない。 こだわり: どんな状況でも「美味しい朝食」を欠かさないこと。 シロ(自律型多脚戦車):相棒 正体: かつての殺戮兵器。現在はアキによって改造され、荷物運び兼「トースター」として余生を送っている。 性格: 非常に論理的だが、アキの無茶振りに振り回され続け、最近は「やれやれ」といった電子音を出すようになった。

死と復元を繰り返した私たち

 銃撃や事故による突然死は、もはや終わりではない。  人々は定期的に人格を保存し、停止(死)しても復元される社会で生きている。  デュエルの末、二百回の停止と復元を経験した男は、ある違和感を記録に残し始める。  完全に再現されたはずの人生に、積み重ならない何かがあるとしたら。  これは、連続しているはずの私たちの物語。

The Creative Soul

 それは、AIとの付き合い方を、もう少しばかり考えるべきだったかもしれない、ある未来の世界。  人類は衰退し、地球上は様々な機械達が支配していた。  ヒトが人のために生きていた輝ける時代、機械達はその人生を費やし遺した様々な“創作物”に触れ、生前に評価されなかったその確かな価値を拾い上げる。  漫画、アニメ、ゲーム!機械は人が作った創作物が大好きになっていた!