ランダム10

作品の中から、日替わりで各ジャンル10作品をランダムにピックアップ。思いがけない作品との出会いをお楽しみください。 (2026-05-04)

家族と共に殺されかけた少女、妖魔と契約して祓い師として立つ

人を常に狙っている存在、妖魔。 そして、そんな妖魔を祓う、祓い師。 神崎裕子は両親と双子の姉を妖魔に殺され、結子自身も死にかけたが 「死にたくない!」と願った結子を助けてくれたのも妖魔だった。 黒猫の妖魔、クロと契約する事で生き延びた結子は 妖魔を祓う祓い師となり、人に仇なす妖魔を殲滅する。 そんな神崎裕子に入ったのはとある高校の脅威を祓えとのミッション。 その高校「並河高等学校」はありえないくらい静謐な空間だった。 神域のごとく静謐な高校に潜む罠と悪意に結子は相棒のクロと臨む。 ※別サイトで掲載しているものの改題&改稿版です

変身の森 〜奪うことでしか生きられない世界で、命は形を変える〜

電車のホームで死んだ男は、うさぎとして目を覚ます。 そこは、奪った命の姿に変わるしか生き残れない“檻の森”。 虫、蛇、獣――奪い、奪われ、進化し続ける世界で、 男は自分と同じ力を持つ存在と殺し合いへと追い込まれていく。 最後に残った者だけが、檻の外へ出られる。 そして辿り着いた先で、世界は静かに歪み始める。

魂繭(たままゆ)

海が消え、銀色の砂漠と化した地球。 砂鯨を追う少年ナギは、ある日空を覆う巨大な黒匣(ノア)と、そこから墜落した少女ルミナを助ける。 二人が転がり込んだのは、砂漠の底に隠された“魂繭(たままゆ)”——外界から隔絶された、緑と水に満ちた楽園だった。 そこで出会った不死の魚パフは告げる。 「海を蘇らせる鍵はお前たちにある」と。 砂漠の民と天空の民。 文明と自然、汚れと清浄、殺すことと守ること—— 対立する価値観を抱えた少年と少女の、ボーイミーツガール。

ボヘミアン・ウォーカーズ

 2050年代、AI産業や拡張現実事業が盛んになった近未来では、ひとびとは〈文化産業複合体〉のもとで生活していた。そこでは日々生成される新商品や娯楽コンテンツが、政治・経済安全保障と区別がつかなくなっていた。世界経済はクリエイティブな人材を司祭・王侯貴族と見なしたデジタル中世へと変貌を遂げていたのだった。  そのなかの私立探偵事務所〈ボヘミアン・ウォーカーズ〉で働くのは日系人:等々力仁と中華系アメリカ人:テッド、チェンのウェン兄妹の三人だ。産業スパイ、企業テロリスト、マフィアに同業の闇稼業の連中を相手に、今日も彼らは忙しく依頼人の事件を解決していく── 「つーか、なんでこんなんAIにできないのよ」 「そういうなよチェン。これも人間の仕事なのよ。めんどいけど」  妹をなだめるテッドだったが── 「納得いかない! 時間外労働で残業代がほしい!」 「よしてくれ。今月の収支がだいぶ酷いんだ」 「だれのせいよ?」  チェンは私をにらんだ。  私はただ肩をすくめる以外に手立てはなかった。 ※SFハードボイルド・アクションの連作短編集です。複数回で1話となるような話を月1の頻度で投稿していきます。

五行の花嫁

陰陽師婚姻制度。 麒麟の一族の巫女の占いにより、婚姻を決める制度のことを差し、それまでは五行の一族の若者は陰陽寮で学び、それぞれの術式を覚えるという。 朱雀に連なる少女、朱明ほのかは、玄武に連なる少年、玄冥黒斗とは犬猿の仲だったが、陰陽師婚姻制度にのっとり、占いでふたりの結婚が決められてしまった。 朱雀の一族と玄武の一族の結婚は前代未聞な上に相性もよろしくないと誰もが知っているが、麒麟の一族の占いが外れたことは一度もなく。 かくして陰陽師界隈に厄介な夫婦が爆誕してしまった。 犬猿の仲のふたりに、果たして夫婦愛は生まれるのか。 サイトより転載になります。

凶獣たちの狂宴〜闇に光を、君に祈りを〜

 ある夏の日、田火山の山荘レストラン『山猫亭』にて、武田中学一年C組の同窓会が開かれる。しかし出席した男女二十人の前に現れたのは、かつてクラスで凄惨なイジメを受けていた加藤亜嵐であった。その身と心を蹂躙され尽くした彼は、復讐の牙を研ぎ続けていたのだ。  沈黙の支配する室内に、加藤の低く静かな声が響く。 「カメラの前で語ってもらおうか。お前たちが、何をしたのかをな」  だが、復讐劇が始まった夜に、奇妙な者たちが忍び寄る。  隕石が落ちた根津湖から異形のものが動き出し、血に飢えた狂信者たちが山猫亭へと向かっていく。さらに、全ての鍵となる奇妙な母娘が、まさに始まらんとしていた復讐劇の舞台に乱入してきた。  そして……運命の輪が繋がっていく──

苦味の花

あらすじ】蘇生 温瑰:沈黙の開花と毒の宿命 幼い頃の**蘇生 温瑰(そせい はるき)**は、感情を表に出すのが苦手な口数の少ない少年だった。学校でのいじめに遭い、不登校を経験したこともある。日本有数の医薬家系の長男として生まれた彼は、日本人の父・湊人とベトナム人の母を持ち、父からの重い期待を背負わされていた。しかし、傍にいた母は彼に武道を教え、困難に立ち向かう強い意志を育ませた。 15歳の時、温瑰の運命は一変する。最愛の母が毒殺され、時を同じくして温瑰自身も学校の実験中に不慮の事故で六価クロムを浴びてしまう。奇跡的に一命は取り留めたものの、体内に残った毒が彼の身体を蝕み、皮肉にも「老化が止まる」という異質な体質へと変えてしまった。 母の死後、父・湊人は冷徹な仕事人間へと変貌し、温瑰と二人の弟妹を突き放す。孤独の中で温瑰は強く成長し、自ら妹たちの面倒を見ながら、5年前の母の死に隠された真相を密かに追い始める。 大学生になった温瑰は、ベトナム人留学生の**瑞希(みずき / ザー・クイン)と出会う。二人は研究を通じて絆を深め、共にボランティア活動に励むようになる。しかし、活動先の救援キャンプ「AK JI」で彼らが目にしたのは、見るに耐えない「現代の地獄」**だった。 そこは、強制労働や残虐な拷問が横行し、誘拐や詐欺で私腹を肥やす犯罪組織の巣窟だったのだ。温瑰と瑞希は、代々伝わる東洋医学の知識と、母から受け継いだ武術を武器に、囚われた人々を救い出すために立ち上がる。 しかし、彼らはまだ知らない。この凄惨な事件の裏に潜む真の陰謀は、まだ始まったばかりであることを――。