ランダム10

作品の中から、日替わりで各ジャンル10作品をランダムにピックアップ。思いがけない作品との出会いをお楽しみください。 (2026-05-04)

バイト先が赤字のお茶屋さんだった話

一日の売上、たった三袋。 スーパーの片隅にある赤字のお茶屋「緑風園」は、 本部から閉店を示唆されていた。 そこでアルバイトを始めたのは、経営学部の女子大生・はるか。 「このまま終わらせたくない」 リコーダーで客を止め、試飲を設計し、 お茶に合う菓子を導入し、売上を動かす。 しかし―― クレーム発生。販売停止。 “売れる”だけでは商売にならないという現実に直面する。 味、包装、信頼、責任。 数字は嘘をつかない。 一坪の売り場で、失敗と改善を重ねながら、 女子大生が本気で「売上を作る」リアル経営再建ストーリー。 ――これは、綺麗事では終わらない。 一坪から始まる、リアル商売戦記。

秋の夜に死を授かる。

麻内周《まないしゅう》は14歳。 来年に訪れる高校受験が嫌でたまらない。 それどころか生きている事が嫌でたまらない。 だが死を選ぶ自由もない中、塾からの帰り道で面白いモノを見かける。 それは同じクラスで学年のマドンナ的存在の高嶺麗華《たかみねれいか》と去年中学を卒業した曽房修《そぼうおさむ》だった。 高嶺麗華を助ける事で事件に巻き込まれ曽房修に殺されることを願った麻内周は仲裁に入り秋の夜に公園で殺された。 だが死ねなかった麻内周は曽房修の代わりに自身を殺したはずの世良治《せらおさむ》から復讐を持ちかけられた。 ※この作品は2024年にカクヨムで公開した作品を再編集しています。 ※書き直す度に順次公開してきます。 ※完結作品です。お気軽にお楽しみください。

『毒親も教師も正義だったので、言葉を音にした』 ──母は神を信じ、先生は規則を信じ、僕は言葉を信じた

母は新興宗教を信じ、教師は規則を信じ、先輩は「みんなのため」という正義を信じている。 高校二年の松永翔真は、誰にも殴られず、誰にも罵倒されないまま、正しい言葉に囲まれて声を失っていた。 反論しないのは、従っているからではない。 ただ、言葉が折れてしまう場所を知っているだけだった。 祖父母の家で言葉を休ませ、父の不器用な気遣いに救われながら、翔真は日々の言葉をノートに記録していく。 正しさを否定しない。 誰かを断罪もしない。 ただ、言葉を音に変えるために――。

星の数ほど、たぶん

星は、いつもそこにある。 気づく人が、たまに立ち止まるだけ。明石の天文科学館で働く学芸員・田中灯、27歳。雨の日の来館者、ひとりで参加した観望会の客、自由研究に悩む小学生――灯は仕事を通してさまざまな人と出会うが、声をかけるタイミングを少し逃してしまうことが多い。正確さと、相手に届く言葉のあいだで迷いながら、それでも今日も空の話を続けている。星は見えなくても、たしかにそこにある。がんばりすぎない学芸員の日常を描く、静かな職業物語。

蕎麦の花

都会での日々に消耗し、逃げるように山里へ移住したデザイナーの美咲。 そこで出会ったのは、伝統の蕎麦を孤独に守り、村の終わりを静かに受け入れる老人たちだった。 慣れない土にまみれ、拒絶されながらも、美咲は彼らの不器用な指先に宿る誇りに触れていく。 デザインの力で、消えゆく運命を未来へ繋ぎ直すことはできるのか――。 これは、土の洗礼を受けた彼女が、本当の美しさと自分を取り戻す再生の物語。

いつも雨

三重県尾鷲市。日本一雨の多い、漁師と林業の小さな町。 ここでは男は地元に就職し、県外へ出るものは 「町を捨てた人間」と呼ばれる。 高校を卒業した浜田悠斗は、なんとなく地元の 水産会社に就職するも、遅刻と勤務態度の悪さで 半年も経たずに退職。 「俺はこの町で終わる男じゃない」と捨て台詞を残し、 大阪へ飛び出す。 しかし大阪で待っていたのは、 根拠のない自信を打ち砕く現実だった。 南堀江の小さなBARで働きながら出会った人々―― お酒で体を壊した営業部長、薬に命を救われた老紳士、 夢のために昼も夜も勉強し続ける受験生。 彼らとの出会いが、悠斗に一つの夢を芽生えさせた。 「地元のじいちゃんばあちゃんの役に立ちたい。  薬剤師になりたい」 流されて、はじかれて、それでも前を向いた男が、 九年かけて辿り着いた場所とは――。 田舎の漁師街から始まった、一人の青年の自分探しの物語。 全3部・完結済み。

エピソード追加しました‼️…「仕事は確認ごっこじゃない!」と叱られた私。Excel音痴を救ったのは、上司の教える「右クリック」の魔法だった

「仕事は確認ごっこじゃないの! 遊びならよそでやって」 定年間際のベテラン・久保田さんの氷のような一言が、私の心をへし折った。 未経験で飛び込んだM社。Excelの操作すら怪しい私に、居場所なんてどこにもない。 毎日が針のむしろ。そんな絶望の私を救ったのは、上司が授けてくれた**「右クリック」という、たった一つの魔法**だった。 クセが強すぎる同僚たち、「ハリセンをくらわせたい!」と叫びたくなる理不尽な日々。 だけど、冷徹だと思っていた久保田さんの背中には、マニュアルには決して載っていない「仕事の真髄」が隠されていた――。 どん底の初心者が、最強のベテランから盗んだ「仕事の極意」とは? 読み終わった後、明日の仕事が少しだけ愛おしくなる、リアルなお仕事奮闘記!